男性の抜け毛の原因として考えられるのは生活習慣の乱れや男性ホルモンの働きです。
男性ホルモンは体毛を濃くする働きを持っていますが、どうして抜け毛の原因になってしまうのでしょうか。
ここでは、男性の抜け毛が多い理由や男性ホルモンが原因の抜け毛対策方法をご紹介したいと思います。
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男性の抜け毛が多い理由とは?
髪は毛周期という一定のサイクルに沿って成長と抜け落ちることを繰り返しています。
活発に髪が伸びる成長期・髪の成長が低下し始める退行期・髪が抜けるのを待つ段階の休止期のサイクルの中で、髪が成長しきれないまま短期間で抜けていくと薄毛の原因となるのです。
髪の成長が低下する理由として考えられるのが生活習慣の乱れです。
不規則な生活で睡眠の質が低下すると、ホルモンバランスが崩れて髪の成長に欠かせない女性ホルモンの分泌が低下します。
女性に比べて少ない量ではあるものの男性でも女性ホルモンが分泌されていますが、不規則な生活でその分泌量がますます減ってしまい抜け毛が増えてしまうのです。
抜け毛対策は生活習慣の見直しが基本となる
抜け毛が多いことを気にしている男性の中には、シャンプーやヘアトニックなど、髪や頭皮に働きかける製品で抜け毛対策をとろうとしてしまいがちです。
しかし、体内のホルモンバランスの乱れが抜け毛の理由である場合、髪と頭皮だけをケアしても抜け毛の改善を目指せないことがあります。
抜け毛が気になる場合、まずは生活習慣の見直しをすることが大切なポイントとなります。
規則正しい生活を心がけていると、一定の時間になれば自然と眠くなり心地よく眠ることができます。
すると、質が良い睡眠をとることでホルモンのバランスがとれて、体内のリズムが整い女性ホルモンの分泌が適度に促されます。
また、髪の主成分のケラチンの合成に欠かせない成長ホルモンの分泌が促されるので、髪の成長に良い影響を与えることができるのです。
男性の抜け毛が多いのは男性ホルモンが原因?
体内のホルモンの乱れが抜け毛の理由のひとつですが、それ以外に実は男性ホルモンが活発に分泌されることでも抜け毛が増えることがあるのです。
男性ホルモンは筋肉を作ったりストレスに抵抗する働きを高める大切な役割のほかに、皮脂の分泌を活発にする働きを持っています。
皮脂が過剰に分泌されると頭皮の毛穴が詰まりやすくなり、髪の成長を阻害してしまうことがあるのです。
ちなみにストレスを慢性的に抱えていると、体内の男性ホルモンが刺激されて皮脂が多く分泌されるので抜け毛が多くなります。
また、男性ホルモンによる皮脂の分泌だけが抜け毛の原因ではなく、男性ホルモンの一種テストステロンが体内から分泌される酵素と結びつくことで抜け毛が多くなることがあるのです。
男性特有の抜け毛は5-αリダクターゼという酵素が原因
男性ホルモンの一種テストステロンは皮脂の分泌を促し毛穴を詰まらせることがありますが、5-αリダクターゼという酵素と結びつくとジヒドロテストステロンという物質に変化して、より多くの皮脂が分泌されるようになり髪の成長を止めてしまうことがあるのです。
ジヒドロテストステロンは通常の男性ホルモンの20倍以上もの働きを持っているので、抜け毛が加速することがあります。
5-αリダクターゼという酵素は頭頂部に位置する毛乳頭や皮脂腺から分泌される物質であるため、男性特有の髪の抜け方となってしまうのです。
つまり、男性特有の抜け毛が多い場合には、男性ホルモンの分泌に働きかける対策をとる必要があります。
男性ホルモンが原因の抜け毛対策方法
男性ホルモンが原因の抜け毛対策としておすすめなのが筋トレです。
男性ホルモンには筋肉を作る働きがありますが、体内に分泌される男性ホルモンが筋肉を作ることに多く使われることで、抜け毛の大きな原因となる5-αリダクターゼという酵素と結びつく量を抑える対策がとれるからです。
また、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするイソフラボンを含む食品をとることも抜け毛対策に役立ちます。
イソフラボンは大豆に含まれているので、毎日の食事に適度な量の大豆を取り入れるようにすれば、体内の女性ホルモンの働きをサポートできます。
抜け毛対策はコツコツ継続することが大切なので、自分にとって無理のないやり方をすると良いでしょう。